歩きながら考える by 小春日

日課としているウォーキングの記録、ウォーキングの最中にオーディオブックやPodcastを聴きながら考えたことなどを書き留めてまいります。

習慣が変わる、というより販売戦略にハマる

暦の上では春になりました。

但し、相変わらず朝は冷え込んでいるのは、「早春賦」でも歌われる通りです。

昨日は節分でした。

スーパーやコンビニでは、昔ながらに豆が並んでいるのと併せ、総菜コーナーには巻きずしが並んでいたようです。

「ようです」と締めたのは、私が昨日仕事帰りに立ち寄ったコンビニでは、既にその姿がなかったから。

節分に巻きずしを食べる習慣、元々は関西地方に限定されたものだったと記憶しています。少なくとも私が関東地方で過ごした20数年の間(1970年代~1990年代半ば)には、節分に巻きずしが並ぶ姿は観たことがありませんでした。

社会人になり、職場に居た大阪出身の方から聞いて「へぇ~、そんな習慣があるんですか!」とびっくりしたものです。

その後、大阪に移り、確かに節分になると小売店に巻きずしが並ぶのを見かけ、私もその習慣に乗りました。

2000年を少し過ぎた頃、東京に出かけて立ち寄ったコンビニに、節分に向けた巻きずしが並んでるのを見てびっくりしました。ついに関西圏外にも広まったのかと。

今日の日本経済新聞「春秋」では、恵方巻きを全国展開したのはコンビニによるものだと書かれていました。あの動きが、まさにそれだったのか。

そして今、恵方巻きは現住地の山口県でも店頭に並ぶようになりました。

 

ヴァレンタインデーのチョコレート、ハロウィンのお菓子、そして節分の恵方巻き。日本での広まりは、風習をそのまま取り入れたのではなく、食品業界や小売業界の販売戦略によるものなんだろうなぁ、と思った次第です。